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プラント情報システム

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プラント情報システム関連サービス

プラント3自社のプラントの操業の品質を世界のトップレベルに引き上げるために、新しい技術やシステムの導入を検討されているプラントオーナーの方、あるいは業界の中でプラント操業に関する自社の立ち位置や将来の目標を明確にしたいと感じておられるプラントオーナーの方、またプラント操業に係るシステムの新規導入や更新に当たって、その要求仕様の妥当性に確信を持てないプラントオーナーの方を主な対象とするサービスです。

 

システム化の進むプラントビジネス

プロセスプラントの操業によって原料から製品を製造し販売するプラントビジネスの世界では、比較的早くからプラントの制御および情報の分野での電子化が進展して来ました。その理由は、特に24時間連続運転のプラントにおける自動制御やリアルタイムの生産管理・品質管理、そして複雑な設備の維持管理などにコンピュータの利用が極めて有効であったためと言えるでしょう。また、プラントビジネスの経済規模が大きいことが、電子化・情報化の投資を容易にした面もあると思われます。

近年の連続型プラントにおける典型的な制御・情報システムの構成は以下のようなものです。

システム構成図

プラントの制御システムと情報システム

上図に示されるように、プラント情報システムを構成する各システムはネットワークによって繋がれ、ビジネスの遂行に必要な情報をリアルタイムで交換します。このため、外部からのウィルス侵入に対する防止策を講じることや社内ネットワークの各階層間に適切なファイアウォールを設置することなどによって、プラント設備および取り扱う情報のセキュリティを確保することが、重要課題としてクローズアップされています。また、最近のインターネット環境の進展とクラウドサービスの普及により、特に最上位(Level-4)のシステムについてはクラウド環境で構築するケースが増加しており、今後はその直下のレベル(Level-3)のシステムについても、クラウド環境への移行が進むものと予想されています。今日、情報セキュリティとシステム構築環境の設計は、システムの更新や新規導入を行う場合に避けて通れない重要課題となっています。

弊社では、主に上図における操業管理システムレベル(Level-3)および上位制御システムレベル(Level-2)に該当するシステムの新規導入や既存システム更新を検討されているプラントオーナーを対象として、以下のようなサービスを提供致します。

 

既存プラントにおけるシステム導入支援

既設プラントにおいて、既に多くのシステムを導入・運用している場合であれば、全てのシステムを一挙に更新するのは困難です。そのような状況で、既存システムの逐次更新や新システムの導入により新設プラントに後れを取らない操業パフォーマンスを維持していくことは、プラントオーナーの重要な命題です。プラント操業の将来を見つめて、最適なシステム導入の選択肢を選ぶことは、プラントオーナーにとって大変重要な意思決定事項であるといえるでしょう。このような目的に合致した既存システムの更新や新システムの導入を達成するためには、業務に関する知識とシステムに関する知識を有機的に結合することが重要ですが、多くの場合前者はプラントオーナーサイドに、後者はシステムサプライヤーサイドに偏在するため、そのギャップを埋めるのは容易ではありません。このギャップを埋められないことが、システム導入の失敗を招く主要因であると言っても過言ではないかもしれません。弊社は、そのギャップを埋めることのできる数少ないサービスサプライヤーのひとつです。

弊社は、プラントオーナーのシステム導入に関する検討の進捗状況に合わせて、以下の3つのフェーズのいずれについてもシステム導入のコンサルテーションを実施することが可能ですが、システム導入の成功の鍵は最初の2つのフェーズにあると考えらえるので、特にこれら導入の初期段階からの弊社の参画を推奨しております。

1.基本構想フェーズ

システム導入の目的を明確にし、システム導入により達成すべきゴール、システム構築の基本方針、およびシステム機能の基本要件を設定します。また、必要に応じてシステムサプライヤーに対する情報提供依頼を行い、収集した情報に基づいて、設定したゴール、基本方針、基本要件の見直しを行います。

2.要件定義フェーズ

システムの主ユーザーおよび関連部署に対する聞き取り調査やシステム化の対象となる業務の遂行現場の観察を行い、改善ポイント、情報フロー、ワークフロー、およびシステムの機能要件を明確にします。また、システム構築に必要なハードウェア要件やセキュリティその他の非機能要件も明確にします。さらに、プラントオーナーからの依頼があれば、これらのシステム要件に基づくシステムサプライヤーへの見積依頼、入手見積の比較評価、およびサプライヤー選定作業の支援も実施します。

3.システム構築フェーズ

システムのサプライヤーが決定した後、プラントオーナーの立場に立って、システム構築フェーズ全般をサポートします。即ち、システムの詳細要件確認、システム設計、システム検査、運用テストの各段階で、プラントオーナーの役務を支援します。

 

新設プラントにおけるシステム構築支援

プラントの操業に必要十分な情報システムとはどのようなものでしょうか?長年新設および既設のプラントの情報システムを見てきた経験からすると、個々の企業の置かれたビジネス環境やプラントを取り巻く状況によって、答えはひとつではないようです。新規に建設される大規模なプラントであれば、プラントの効率的な運用を目指して、最新技術を取り入れた高度な統合化システムの導入を目指すのが普通となっています。ただし、新設のプラントが操業に入るはるか以前に、プラントの運転・保全のプランに基づいて過剰でも過少でもない最適な情報システムを設計し、建設工事と並行してシステムを構築していくことは容易なことではありません。下図は、そのようなケースでのシステム導入の標準的な作業工程を示しています。プロジェクトの早期(FEED、Pre-FEED)の段階で、十分な検討が為されていることが成功のカギです。

建設工事と情報システム

建設工事と情報システム構築

 

弊社では、このような新設プラントの操業を支えるプラント情報システムの導入における、初期構想段階および要求仕様の検討段階におけるプラントオーナーの支援を主なサービスとして実施します。プラントの操業に必要十分な情報システムは、その時代のICTやビジネス環境によって刻一刻と変化しています。弊社は、プラントビジネスの将来に向けて、効果的で無駄のない情報化投資を行いたいと考えるプラントオーナーのニーズに応えて行きたいと願っています。

特に日本から海外に進出されるプラントオーナーの場合は、弊社の海外プロジェクトでの豊富な経験が、システムの導入を進める上で大いに役立つものと確信しております。

 

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