ライジングサンの提供するソリューションは・・・
ライジングサンは、プラントオーナーの特定のビジネス課題の解決に役立つソリューションをいくつか用意しています。これらのソリューションは、弊社が特に推奨する市販のソフトウェアを使用したソリューションであり、それらのソフトウェアの他に比肩するものの無いユニークな機能によって、プラントオーナーのニーズに高いレベルで応えることができます。以下にそれぞれのソリューションの概要を示します。各ソリューションの詳細は、タイトルのリンクから別ページでご確認下さい。
DVRは、ベルギーのBelsim社の推奨する”VALI”を使ったソリューションで、主にガスまたは液体を扱う連続型のプロセスプラントにおいて、それらのプロセスモデルとオンラインの計測値から、プロセスの物質収支とエネルギー収支を満足するその時点での運転状態の最良推定値を求めることのできるシステムです。プロセスの状態をリアルタイムで正確に把握し、プラント操業におけるロスの低減、収率やエネルギー原単位の改善、計器不良やプラント異常の早期検知による安全性の向上、などを目指すプラントオーナーにとって最適なソリューションです。また、DVRをプラントに蓄積されている膨大な過去の測定データに適用することによって、生の測定データから不適切なデータを除去または修正し、より信頼性の高いプロセス変数の推定値のセットを生成することができます。これらの推定値およびプロセスモデルをプロセスの統計解析や機械学習に利用することによって、生の測定データからは抽出が困難であったプロセス変数相互の関係や未測定変数の推定などが可能となり、プロセスの異常検知システムや将来予測システムの構築に大きく資するものと考えられます。
米国ピッツバーグに本拠を置く離散系シミュレーションのパイオニアであるSimio社は、離散系シミュレーションソフトウェアとして優れた機能を持つ”Simio”に、従来にない特徴を備えたスケジューリング用ソフトウェアの機能も実装しました。”Simio”は、離散系シミュレーションソフトウェアとして、工場の生産システムのみならず、物流、交通、病院、公共施設など、イベント駆動型の事象が問題となるあらゆる産業分野で、施設の最適設計や最適運用の検討用ツールとして活用されています。さらに”Simio”は、この離散系シミュレーションの機能を発展させる形で、従来のスケジューリングシステムでは困難であった到着時刻や作業時間などの変動要因をリスクとして考慮できるリスクベースト・プランニング&スケジューリング(RPS)の機能を提供します。たとえば、バッチタイプの生産工程を有するプラントにおいては日々の適切な生産スケジューリングが欠かせませんが、通常行われている固定された原料の到達時刻や作業時間に基づくスケジューリングは往々にして楽観的過ぎる傾向があり、現実のプラントで発生する原料到着遅れ、作業時間変動、機器故障、作業者不足などの事象によって遅れが発生し、その都度再スケジューリングが必要となり、結果として納期遅れのリスクが増大します。RPSは、作成されたスケジュールの内包するリスクをSimioの離散系シミュレーションモデルに基づいて事前に定量的に示してくれるので、無理な計画を排除し、信頼性の高いスケジュールを作成することができます。また、予定外のイベントの発生時にも、迅速に再スケジューリングが可能となります。現状、生産工程や工場内物流、工場外物流などでスケジューリングに課題を抱えているプラントオーナーにとって、最良の解決策となるでしょう。